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■夜の大阪でPanasonic LX-2のレビュー

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またもPanasonic LX-2 (2006年製のコンデジ)を引っ張りだしてみた。

先週、久しぶりに使ってみたところ、思いの外マトモな写りをしたので、『もしかして、今の自分の技量と現像技術とをもってすれば、全然使えるんじゃないの!?』と思えてしまったので、腕鳴らし(?)にふだん見ている風景を切り取ってみた。

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雑感(いまさらのPanasonic LX-2レビュー記事)

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デザイン

この時期のPanasonic(LUMIX)でよくある弁当箱型のコンデジにレンズとグリップが付いた感じで凡庸。レンズキャップが付いてるところとか、ちょっと『カメラ』って感じがあって、嫌いじゃない。

質感は、正直ないに等しい。プラ製で軽い。

画質

AEは、画面全体としては適正露出になり精度も良いが、やたら白飛び箇所ができる(後述するダイナミックレンジの狭さを考慮してか、わずかな白飛びなら許容するアルゴリズムぽい)。

レンズは、意外にも1000万画素のセンサを使いきるだけのポテンシャルがある感じ。画面全域でドットバイドットでほぼ解像してる。色収差はわずかにある(そんなに目立たない)。

このセンサ、16:9と変則的なアスペクト比で見慣れた風景が少し違って見えて面白い。

画質に関しては、ISO100は濃厚な色が出てノイズも少ないのだけど、ISO400、800ではディテールが溶けてなくなる、ノイズがのりまくる。後処理でまるで救えない。1024px程度まで縮小してもアウト。使うならISO200まで、晴天下に限る。

ダイナミックレンジは狭く、RAWで撮影しても後処理で調整できる範囲は±0.5EVといったところ。RAWで保存する場合、SDへの書き込みにけっこう時間がかかる(3,4秒くらい)ので、撮影のテンポが悪くなる。RAW撮影の有用性は微妙なところ。

1000万画素という解像度は今でも実用十分、なんてことはなく、4kディスプレイだとほぼドットバイドットで見れてしまう(わずかなノイズもバッチリ見える)わけで、2016年現在では力不足感が余りある感じ。将来8kディスプレイなどより高解像度なディスプレイに移行した際には、とてもじゃないが鑑賞には耐えないことは想像に難くない。

時の流れとは酷なものだなぁ。

操作性

AFは遅い。『あ、そういえばコンデジってこんなんだったっけか』と懐かしく思い返されるレベル。遅い。

シャッターラグもけっこうある。子供の一瞬の表情が撮らえられるたならラッキーと言わざるをえない。ツラミ溢れる。

良い所を言うと、広角側での手ぶれ補正が妙に強力で、シャッター速度 1/10秒くらいなら余裕で止まる。1/6秒でも撮れなくはない。なんでこんな強力なのか謎い。

ダイヤルが全体的に軽くて、モードやアスペクト比、AFモードが気付かず切り替わってることがあるのがちょっとアレゲ。

液晶

困ったことに、色の再現性(とくにハイライト部、シャドウ部)があてにならない。液晶に写ったプレビューを見て露出補正するのはやめたほうが良さ気。

AEがわりかし正確なので、基本的に露出補正なしでOK。

総評

『昔のコンデジってこんなんだった!』ってことを思い出させてくれる思い出の一品。

晴天下での写りは悪くはないものの、2016年現在、あえて持ち出すほどのものではない。ちょっと写真を撮りたいって用途になら耐えうるくらいの能力。

改めて使ってみることで、2016年現在の一眼がどれだけ快適かを教えられた。

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強力な手ぶれ補正に加え、レタッチ耐性と高感度耐性にかけては異常なまでの性能の高さを誇るPENTAX K-1なら、撮影シーンを問わず、露出についてなんの心配もなく撮影できる安心感がある。