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■娘と2人、花火大会に;三脚なしでの花火撮影

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娘と花火を観に行ってきた。

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今年はご厚意で、花火会場手前のビルの屋上から観覧できた。

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地元の花火大会なので、大規模ではないものの、目前で打ち上げられる花火は大迫力だった。

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軽い気持ちで写真を撮ろうとしたら、現場で試行錯誤する羽目になり、花火を全然見れていないことに気づいたので、途中から写真を撮るのは諦めた。

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娘と花火を眺める時間を大切にしたいと思った夏。

ただ漫然と花火を眺めるというのは、なかなかに風情があって良いなぁ。

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花火の撮り方に関するメモ

目次

さいしょに

下記の撮影方法は、『作品を撮る』というよりは『その場の雰囲気を記録に残したい』という程度のラフなスタンスでの撮影方法になります。通常の花火撮影で推奨される『三脚』をはじめとした追加機材は一切用意しない前提(カメラ本体とレンズだけ)です。

『あ、ちょっと写真残しておこう』みたいなゆるさ。

かなりちゃんとしていない写真の撮り方なので、しっかりと写真を撮りたい方は、ここに書かれた内容を真に受けず、ページ末尾の『参考ページ』を御覧頂くことを推奨です。

カメラの基本設定

フォーカスモードは、AFまたはMFで一旦ピントを合わせた後、MFに切り替える。

AFを有効にしたまま撮影すると、シャッターボタンを押してから実際にシャッターが切れるまでのタイムラグが盛大に発生する*1のでMF推奨。

あと、絶対RAWで撮る*2

基準(目安)となる露出設定

花火をメインで撮る場合

撮影モードは、M(マニュアル)モードにする。

打ち上がっている花火の数や開いているタイミングによって場の明るさが常に変化するために、Pモードをはじめとしたオートモードでは、多くのシーンで意図した設定に合わせられない。

一見めんどうに思えるかもしれないけれど、一度露出を合わせれば、あとは微調整するだけで済むので、Mモードでがんばる。

花火をメインで撮る場合
ISO感度 ISO100 ~
F値 F11 ~
シャッター速度 4秒 前後

上記数値を目安として、アンダー or オーバーに設定を振りながら何枚か試し撮りをして、適正露出を探す。

打ち上げられた花火の数や大きさ、撮影場所から花火までの距離など環境によって場の明るさがけっこう変わるので『こうすれば一発OK』という設定はないと思ったほうが良い。

露出オーバーだと救いようがないので、アンダーめに。ISOは限界まで下げられる(=ダイナミックレンジが広くとれ、現像時に調整が効く)ので、わりとアンダーに振ってもOK。

補足1: シャッター速度

花火の軌跡を残すには、シャッター速度は最低でも3秒はかけたいところ。

シャッター速度が4秒を越えてくると、露出さえ合わせられれば、あとはてきとうに(文字通り適当に何も考えず)シャッターを切るだけでOK。4秒くらいかけると、たいていの花火は『打ち上げられてから消えるまでの全光跡』を写し取ることができる。

なお、もっと速いシャッター速度 (例えば、1/5秒↓)でもタイミングや花火の種類によっては絵になるのだけれど、打ち上げられる花火の種類を考慮し、シャッターを切るタイミングを合わせる必要がある。『手軽に撮る』という趣旨からは外れる。

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補足2: 暗所での手持ち撮影に関して

三脚無しでの長時間露光については、床に置く、膝の上に置く、体に密着させるなどの方法で凌ぐ。ふだんから筋トレをしておくと良いかもしれない。基本的に、完全に手ブレ無しで撮るのは困難なので適当なところで妥協する*3

余談: フィナーレに注意

ちなみに、花火大会ラスト(フィナーレ)でよく見かける『ものすごい数の花火が一気に打ち上げられる』シーンでは急激に明るくなるため、それまでに比べて思いっきりアンダーに振る必要がある。

花火を見る人を写す場合
人を写す場合
ISO感度 ~ ISO25600 (*1)
F値 開放
シャッター速度 できるだけ速く (*2)

上記数値は、外灯などの光源がない(花火のみが明かりである)ことを前提とした数値。

*1 細かいことは気にせず、ISO感度は限界まで上げる。もっと上げられるなら上げる。

*2 遅すぎると被写体ブレする確率が上がるのでできるだけ速いシャッター速度に設定する。被写体ブレを考慮すると、本当は最低でも1/30秒でシャッターを切りたいところ。

とはいえ、今回の場合だとISO25600・F4・SS 1/5秒くらいが適正露出だった。花火以外の明かりのない中で撮る場合、被写体ブレ無しで撮るのは困難なので適当なところで妥協する*4

なお、花火が真っ白に写る(↓)のは露出過多です。本当にありがとうございました。

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参考ページ

*1:一般的に、暗闇の中でのAFは時間がかかる。または、ピントを探す動作が行われるもののピントが合わない。

*2:WB(ホワイトバランス)や色合い、ノイズリダクションなど現像時に決めれるものは、現場で考えずに済ませる。現場では『なんとなくシャッターを切る』くらいで写真が残せるようにに。

*3:今回の目的は作品を撮ることではなく『その場の雰囲気を記録に残す』ことにある。必要以上のクオリティは追求しない。

*4:スマホでぱっと見て何が写ってるか分かるなら、被写体ブレを気にしない。とか。繰り返しになるけれど、『その場の雰囲気を記録に残す』ことが目的なので細部には目をつぶった。何年か先に『あのとき一緒に屋上で花火を観たね』と娘と思い出を振り返るきっかけになればいいなぁと。