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NuAns NEO [Reloaded]を9ヶ月使った感想

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『オススメはしないけれども、欲しいという人を止めるほど悪くもない』という感想。

良い点をまとめると

  • 特殊素材のカバーが多数用意されている
  • カバーの着せ替えで、自分だけの1台にできる

それでいて、

・プレーンなAndroidで、生活防水・オサイフケータイを備えつつ、スペック、カメラ、バッテリー容量など全方位的に及第点以上でソツがないSIMフリー端末

といったところ。

『このデザインを好きかどうか』が、判断の要かなぁと。

いいとこ・イマイチなとこ

いいとこ

  • 変わり種のカバーが多数あり、好みの外観にできる
  • 防滴
  • 必要十分な性能
    • そこまでスペック不足を露骨に感じることはない
  • OS・セキュリティアップデートが約束されている
    • アップデート頻度はそんなに悪くない
  • 液晶が綺麗
    • 表面コーティングが良い感じ。
  • 電池がめっちゃ持つ!
    • 1日充電して無くても全然OK
  • 電池の充電が速い!
    • 対応充電器を使うとめっちゃはやい!
  • おサイフケータイが使える
  • スペック的には全体的にソツナイ感じ
  • Bluetoothの対応コーディックが多い
    • Apt-X, Apt-X HDに対応
    • ※ Android8.0搭載機だと上記+AAC, LDAC対応機種が少なくないのでAndroid7.x搭載機としては良い、という程度

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イマイチなとこ

  • カメラの画質
    • 晴天下では悪くはないけれど、光量が落ちてくると途端に悪くなる。
    • オートホワイトバランスの制御はこなれているとは言い難い
  • 電波の掴みに疑問符がつく
  • 音声通話(LTE)の品質に疑問符がつく
    • 通話相手が自分の声を聞き取りづらいのかな、と思うことがたまにある
  • 充電中、タッチパネルの反応が悪くなる
    • おそらく電源周りの回路が微妙…
    • ※ キャパシタが劣化してくると、恒常的に不具合が出るようになるのでは…
  • 筐体の造りは価格以下
  • カバーによって、電源・ボリュームボタンのクリック感が変わる
    • たぶん製造誤差が微妙に大きい。
  • 横画面の時、画面端の反応がいまいち
  • スペック不足
    • アプリのインストール数が増えてくると、動作が緩慢になる
  • ヘッドホン端子のホワイトノイズが酷い
  • スピーカーが力不足
    • Bluetoothを使えば、問題回避は可能である

なお、発売当初あった細々とした問題については、ファームウェアアップデートでかなり修正されています。

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カメラに関して

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V25のファームウェアアップデートで、シャッター速度下限を1/30secに設定できるようになり、かなり手ブレしにくくなった。*1

なお、純正カメラアプリではなく、Google謹製のカメラアプリを使うと、手ぶれ補正ありで4K動画が撮影できる。また、動画撮影中に画面タップすると4Kで静止画も撮れるので純正より便利。

雑感

個人的には、長く・安心して使えることを重視するなら、倍出しても各社のフラッグシップを買うほうが良いかなと思った。(→iPhone Xを買いました。)

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もっとも自分の場合は極端な方向に振ったのだけど、倍出す必然性はなく、おサイフケータイ付きのSIMフリー端末を手にしたい場合、XperiaGalaxyなどの白ロム(docomoのSIMフリー化済み端末)を買うという手もある。(現行世代にこだわらなければ、1,2世代前のフラッグシップモデルが、今のミドルレンジよりハイスペックで、さらに価格も安いので、コストパフォーマンスはかなり良いと思う。)

最近では、ミドルレンジのおサイフケータイ機能付きSIMフリー端末としては、

という選択肢もある。

ミドルレンジの危うさ

NuAns NEO Reloadedに搭載されたSnapdragon 625は、常駐アプリが増えて割り込み処理が増えてくると、あるラインからガクッと処理性能が落ちる雰囲気だった。

現状ではそんなに不満のないSoC (CPU)って、近い将来、物足りなくなる可能性が高いよなぁと…。

改めて考えてみると、ソフトウェアを作る側からすると(より便利なソフトウェアを作るために、年々、世間一般のスペック向上に合わせて要求スペックは上げていくので)、そりゃそうなるか、って気もする。

長い目で見えれば、やや過剰スペックに思えるくらいがちょうどいいのかも知れない。

実用できる年数を考慮すると、巷で言われる『コストパフォーマンス』には疑問符がつくなぁと、まぁそんなことを思った。

*1:Exifを確認した限り、レンズの実効F値(T値)が、スペックよりもだいぶ大きい(要するにレンズが暗い)ために、上限までISOが上がりやすく、そのためにシャッター速度が遅くなりがち(手ブレしやすくなりがち)だった。